2015年3月22日日曜日

昼と夜の長さは同じ?

2015年は、昨日3月21日が春分の日でした。

春のお彼岸(春彼岸)は、春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間。
(2015年は「彼岸入り」3月18日、「中日」3月21日、「彼岸明け」3月24日です)

ぼたもちは、3個食べました。食べすぎです!

春分の日について、素朴な疑問 2つ。

・さて、春の「春分の日」と、秋の「秋分の日」について、
今まで漠然と、昼と夜の長さが同じになる日と思っていたのですが、
はたしてほんとに昼と夜の長さは同じなのでしょうか。
気にしてみていると、
「ほぼ同じ」という表現をしている説明が、結構あることに気づきました。
「ほぼ」と書いてあるということは、ぴったり同じ長さというわけではないのか。。
「ほぼ」ってどれくらい違うのだろう?

・また、「春分の日」や「秋分の日」に、昼と夜の長さがほぼ同じになるのは、
日本だけ? それとも世界の他の国も?

以上の2つの素朴な疑問がわきまして、
まず、「春分の日」の日本各地の日の出日の入り時刻を調べてみました。

日本各地の「日の出日の入り」時刻 2015年春分の日(3月21日)

那覇(沖縄県) A 6:33 B 18:41 C 12時間8分 D 11時間52分
福岡(福岡県) A 6:22 B 18:30 C 12時間8分 D 11時間52分
広島(広島県) A 6:14 B 18:22 C 12時間8分 D 11時間52分
徳島(徳島県) A 6:05 B 18:14 C 12時間9分 D 11時間51分
大阪(大阪府) A 6:01 B 18:10 C 12時間9分 D 11時間51分
長野(長野県) A 5:51 B 17:59 C 12時間8分 D 11時間52分
東京(東京都) A 5:44 B 17:53 C 12時間9分 D 11時間51分
仙台(宮城県) A 5:40 B 17:49 C 12時間9分 D 11時間51分
札幌(北海道) A 5:38 B 17:47 C 12時間9分 D 11時間51分
根室(北海道) A 5:21 B 17:30 C 12時間9分 D 11時間51分

A:日の出時刻
B:日の入り時刻
C:日の出時刻から、日の入り時刻までの時間(昼)
D:日の入り時刻から、日の出時刻までの時間(夜) 

AとBは、国立天文台 「暦計算室/各地のこよみ」で確認。
CとDは、AとBより暗算。

結果1つ目

上記の地点では、
日の出時刻から、日の入り時刻までは、12時間8分または、12時間9分。
日の入り時刻から、日の出時刻までは、11時間52分または、11時間51分でした。

ということは、
昼の方が夜に比べて、16分、または18分ほど長いとなりました。
なるほど~。
「春分の日」の昼と夜の長さは、「同じ」ではなく、「ほぼ同じ」なのですね。

自分では説明できませんが、
こちらにありがたい解説が!

国立天文台 「春・秋分で昼と夜の長さは等しい?」

1つ目の疑問が解消されて、少しすっきり。

それでは2つ目の疑問、

世界の他の国の「春分の日」の昼と夜の長さも、ほぼ同じなのでしょうか?


これについても、こちらにありがたい解説が!

国立天文台 「ところ変われば季節も変わる」

「ところ変われば季節も変わる」より引用
春分・秋分 ◾自転軸は太陽に垂直ですので、どの緯度でも昼と夜の長さはほぼ等しくなります。


だそうです。
そうなのだ~。

世界各地の「春分の日」の日の出日の入り時刻を調べてみました。 

世界の都市「日の出日の入り」時刻 2015年春分の日(3月21日)

緯度の高い順に並べています。
北半球 
ヘルシンキ(フィンランド) A 6:20 B 18:36 C 12時間16分 D 11時間44分〔昼夜32分差〕
 (緯度:60.1733° 経度:24.9410° 標高: 0.0 m 標準時:UT+2h)で確認
モスクワ(ロシア)  A 6:30  B 18:44 C 12時間14分 D 11時間46分〔昼夜28分差〕 
 (緯度:55.7558° 経度:37.6173° 標高: 0.0 m 標準時:UT+3h)で確認
ロンドン(イギリス) A 6:02 B 18:15 C 12時間13分 D 11時間47分〔昼夜26分差〕
 (緯度:51.5074° 経度:-0.1278° 標高: 0.0 m 標準時:UT+0h)で確認
パリ(フランス) A 6:52 B 19:04 C 12時間12分 D 11時間48分〔昼夜24分差〕 
 (緯度:48.8566° 経度: 2.3522° 標高: 0.0 m 標準時:UT+0h)で確認
ニューヨーク(アメリカ) A 5:58 B 18:09 C 12時間11分 D 11時間49分〔昼夜22分差〕 
 (緯度:40.7128° 経度:-74.0059° 標高: 0.0 m 標準時:UT-5h)で確認
北京(中国)  A 6:17  B 18:27  C 12時間10分 D 11時間50分〔昼夜20分差〕
 (緯度:39.9042° 経度:116.4074° 標高: 0.0 m 標準時:UT+8h)で確認
ホノルル(ハワイ/アメリカ) A 5:35 B 17:43 C 12時間8分 D 11時間52分〔昼夜16分差〕 
 (緯度:21.3069° 経度:-157.8583° 標高: 0.0 m 標準時:UT-11h)で確認
ホーチミン(ベトナム)  A 5:57  B 18:04 C 12時間7分 D 11時間53分〔昼夜14分差〕 
 (緯度:10.8231° 経度:106.6297° 標高: 0.0 m 標準時:UT+7h)で確認

南半球
ナイロビ(ケニア)  A 5:37  B 17:43 C 12時間6分 D 11時間54分〔昼夜12分差〕 
 (緯度:-1.2921° 経度:36.8219° 標高: 0.0 m 標準時:UT+2h)で確認
ジャカルタ(インドネシア) A 5:57 B 18:03 C 12時間6分 D 11時間54分〔昼夜12分差〕
 (緯度:-6.2088° 経度:106.8456° 標高: 0.0 m 標準時:UT+7h)で確認
リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)  A 5:57  B 18:03 C 12時間6分 D 11時間54分〔昼夜12分差〕 
 (緯度:-22.9068° 経度:-43.1729° 標高: 0.0 m 標準時:UT-3h)で確認
ブリスベン(オーストラリア)  A 5:51 B 17:59  C 12時間8分 D 11時間52分〔昼夜16分差〕
 (緯度:-27.4709° 経度:153.0235° 標高: 0.0 m 標準時:UT+10h)で確認
サンティアゴ(チリ) A 6:46 B 18:53 C 12時間7分 D 11時間53分〔昼夜14分差〕
 (緯度:-33.4691° 経度:-70.6420° 標高: 0.0 m 標準時:UT-5h)で確認
シドニー(オーストラリア) A 5:58 B 18:06 C 12時間8分 D 11時間52分〔昼夜16分差〕
 (緯度:-33.8675° 経度:151.2070° 標高: 0.0 m 標準時:UT+10h)で確認
オークランド(ニュージーランド) A 6:24 B 18:32 C 12時間8分 D 11時間52分〔昼夜16分差〕
 (緯度:-36.8485° 経度:174.7633° 標高: 0.0 m 標準時:UT+12h)で確認
クライストチャーチ(ニュージーランド) A 6:32 B 18:41 C 12時間9分 D 11時間51分〔昼夜18分差〕
 (緯度:-43.5321° 経度:172.6362° 標高: 0.0 m 標準時:UT+12h)で確認
サンパウロ(ブラジル) A 6:10 B 18:17 C 12時間7分 D 11時間53分〔昼夜14分差〕
 (緯度:-23.5505° 経度:-46.6333° 標高: 0.0 m 標準時:UT-3h)で確認

A、B、C、Dの記号の扱いは、上記の日本各地の「日の出日の入り」時刻と同じです。

AとBは、国立天文台 「こよみの計算」を使用し調べました。
(計算地点の指定方法は「Google Mapsで選ぶ」で計算しました。)
CとDは、AとBより暗算。

 (注)
標準時がその都市で実際に使われているものと異なってしまっているところがあるかもしれません。その場合、日の出日の入りの時刻も間違っています。

結果2つ目

今回調べた都市の中で、「春分の日」の昼と夜の長さの違いが一番大きかったのは、
フィンランドのヘルシンキで、昼の方が夜に比べて、32分長いとなりました。
逆に、昼と夜の長さの違いが短かったのは、
赤道に近い地域方面、ナイロビ、ジャカルタ、リオ・デ・ジャネイロで、昼と夜の差は、12分でした。

世界には、「夏至」や「冬至」のときには、
日が沈まなかったり、日が出なかったりと、とっても極端なことになる地域もありますが、
「春分の日」は、それにくらべたら、世界の各地とも、
ほぼ、昼と夜の長さは同じといえるのかもしれません。
 結構、意外でした。 

あっ、みんな知ってたのか(笑)。


お読みいただきありがとうございました。
良い一日をお過ごしください!


【リンク】

自然科学研究機構 国立天文台

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